開業の時に参考にした本屋さんor一冊の本があれば教えてください。
移動販売では、全国を本を売りながら旅をする放浪書房さん。古本屋では富山の古本ブックエンドさん。どちらも大変お世話になっている方々なのでよく相談にものっていただきました。その他、全国の本屋を訪ねて自分の店の参考になるものがないかを探してもいました。
本は、本屋に関する本はいくつも読みましたが、それらよりも伊藤洋志さんの『ナリワイをつくる』(東京書籍・筑摩書房ちくま文庫)が考え方として一番心に残っています。
本はどこから仕入れていますか?
古本は、お客さんからの買取と古書組合の市場を中心に。
新刊は、出版社などとの直取引。新しいものを入れるときはなるべく実物を見てから取引しています。
本棚、内装はどうやって整えましたか。
内装は、ほぼそのままで手を加えていません。
本棚は、メインの本棚を富山の古道具屋で買っただけで、その他は買取先で不要になった本棚を引き取ったり、閉店した本屋さんからいただいたりとその都度増やしていきました。
本屋を始める前は何をしていましたか。
いまの本屋と繋がっているor変わった部分を教えてください。
教員でした。つながっていることは、子どもの本に少し詳しい程度でしょうか。変わったことは、前職とは違い、いろいろな生き方をしている人に出会えることです。
物件との出会いや、店のある街のことを教えてください。
現在の店舗は、自分の生まれ育った町にある旧郵便局の建物なのですが、子どもの時から知っていた建物でずっと使われていませんでした。ちょうど私が物件を探している時に旧郵便局の大家が変わり、店舗として利用するなら本屋に入って欲しいという思いをもっていることを知人から教えてもらい、奇跡的にマッチングしました。
店がある射水市は、富山の2大都市、富山市と高岡市のちょうど真ん中にあります。田舎特有のチェーン店が多い街ですが、頑張っている個人店もあります。新しい個人店がさらに増える街並みになってほしいと思っています。
書店名 ひらすま書房
住所 富山県射水市戸破6360 LETTER1F
オープン日 16年7月9日(2014年から移動販売を開始)
連絡先 080-4251-0424
web https://www.hirasumashobo.com/
営業日 毎週水〜日曜、12:00~19:00(冬季は18:00まで)
売り場 9坪
扱い 古本、リトルプレス・ZINE